部分食を見よう(1) ~ピンホールで遊ぼう~
皆既ばかりじゃなく、全般を通して見てやると気持ちが盛り上がってきます(笑)
段々と細くなる太陽を見ていると緊張感もたかまってきますよ。
皆既が終わった後も余韻を楽しむように復元していく太陽を見てやりましょう。
特に皆既が終わると どっと脱力してそこで終わりにする方が多いようですが、せっかく上海まで出かけて見ているのですから、できれば部分食の最後まで見てやりましょう(^^;
ちなみに上海で食が終わるころ、日本では皆既の時間です。
地球上を移動していく月の影に思いをはせると感慨深いものがあります。
日食を全部見ると約2時間半かかります。最大の敵は真夏の太陽です。
帽子をかぶったりこまめな水分補給、ゆったりとした風通しのよい服など日射病や熱中症にならないように注意してください。
半ズボンやTシャッなどは一見涼しそうですが、肌を直射日光にさらし続けるのは思いのほか体力を消耗します。日焼け止めは必須です。
さて経過を見るためには、プレゼントの日食グラスを使用します。
ただし双眼鏡などに日食グラスを取り付けて見るのは、想定外の使用方法なので絶対やめてください。
皆既日食のが始まるまで約1時間前から太陽はかけ始めます。
観測は天文ファンにまかせて、適当に休みながらつまみ食いならぬつまみ見しながら遊んじゃいましょう。
ピンホールで遊ぼう。
日食グラス以外にも安全に太陽を見る方法があります。休憩室や日陰でガジェット(観測機)を作って遊びましょう。
用意するのものは、ボール紙・紙筒(箱)・押ピン・カッター(はさみ)・コンビニ袋(白色のもの)・のり・輪ゴムです。
ピンホールカメラ(針穴投影機)
厚紙など適用な大きさに切って、押しピン(画鋲)で、小さな穴(ピンホール)をあけて、白い紙に太陽を映して見る方法です。
穴の開いた紙とスクリーンになる白い紙があれば簡単にできて安全に見ることができます。
太陽像を綺麗に映すには、綺麗な針穴(真円に近く、縁がぎざぎざしていない穴)を作るのが大事です。
押しピンで開けた穴の裏側は、飛び出てギザギザしてますので、紙やすりやカッターでバリを落としておきましょう。
現地で綺麗な穴を作るのは難しいかもしれないので、ピンホールカードを1枚試しに作って持っていってください。
また出来合いのものでは、図書カードやテレホンカードなどに開いているパンチ穴が利用できます。
またカードに文字を書いて、適用な間隔で穴を開けていくと太陽の形の文字が投影できるので、ぜひ作って写真に撮っておくとよい記念になりますよ。
このピンホールカードを利用して、ピンホールカメラ(針穴投影機)を作ってみましょう。
ポテトチップスの筒やお菓子の箱、牛乳パックなど、なければパンフレットを丸めて筒を作ります。
片方にピンホールカードを張るつけます。もしくは直接穴をあけてください。
紙を丸めて作った筒の場合は、カップ麺の銀紙の蓋などを輪ゴムで止めるといい穴が作れます。
アルミホイルでもかまいませんが、穴が変形しやすいので注意深くピンを刺してください。
もう片方は、適当な大きさに切ったコンビニ袋(白色のもの)を輪ゴムで止めれば完成です。
筒の長さは長いほど大きな太陽像になります(ただし暗くなります)ので、いろいろ工夫してみてください。
他にもいろいろな作り方がありますので、下記のサイトも参考にしてみてください。
世界天文年2009 日食観察ガイド :ピンホール工作
http://www.astronomy2009.jp/ja/webproject/soecl/howto_pin.html
自分で作る以外にも、いろいろなものでピンホールの日食を見れます。
木陰を見てみると木漏れ日がちゃんと欠けた太陽の形をしているのに気がつくでしょう。
またクラッカーや麦わら帽子などでもピンホール像を楽しむことができます。
意外と手もちぶさな部分食ですので、前半はピンホール作り、後半はピンホール探しとかに振り分けておくと欠けはじめから復円まで飽きることなく見ることができます。
「ピンホールカードの作り方」
●用意するもの
用意するものは、ボール紙・押ピン・紙やすりだけ。
出来合いのものとしては、テレホンカードのパンチ穴が利用できます。
作り方
適当な大きさに切ったボール紙を、
コルクボードや古雑誌などを当て押しピンで穴を明けます。
このままでもいいですが、バリはとっておきましょう。
太陽像を綺麗に映すには綺麗な針穴を作るのが大事です。
押しピンで開けた穴の裏側は、飛び出てギザギザしてますので、
紙やすりやカッターでバリを落としておきましょう。
白い紙に投影して見みるとちゃんと太陽像になっています。
写真はテレホンカードを利用して、ホワイトボードに投影しています
カードに文字を書いて、適用な間隔で穴を開けていくと太陽の形の文字が投影できる。
紙に投影したものと人物をスナップすれば日食の記念写真が撮れる。
いい加減に開けた穴なので、太陽像の大きさや形もいい加減に写っている。
「日食用針穴投影機」ピンホールカメラ(針穴投影機)
1)長い筒や箱。
ポテトチップスの筒やお菓子の箱、牛乳パックなど、なければパンフレットを丸めて筒を作ります。
2)ピンホールカード。
厚紙やカップ麺の銀紙の蓋などに押しピンで穴を開けたもの。
3)投影スクリーン。
白色のコンビニ袋を適当な大きさに切り抜いたもの。もしくはトレッシングペーパーなど。
他に押しピン・カッター(はさみ)・輪ゴム・のり。
筒や箱の底に押しピンで直接ピンホール(針穴)を開けてもよい。
ピンホールを後付けの場合は、底に適当な逃がし穴を開けておく。
牛乳パックは綺麗な穴が開かないので、ピンホールカードを張るつける方法にした。
ピンホールカード以外ではカップ麺の銀紙の蓋などを輪ゴムで止めて押しピンで穴を開けるとよい。
写真例はアルミホイル。アルミホイルは穴がすぐ変形するので意外に難しい。
白色のコンビニ袋を適当な大きさに切り抜いたもの(もしくはトレッシングペーパーなど)を開口部に輪ゴムで止めれば完成。
ついでなので名前をつけてあげよう。ペイントして仕上げてみよう(笑)
日食太郎(あ、安易だ(^^; 完成
太陽に向けて後ろから見れば太陽像を観察できます。
太陽に向ける時に直接太陽を見ないように注意してください。
筒の長さを長くすると太陽像も大きくなります(ただし暗くなります)
参考
http://www.geocities.jp/kanotuno/yamanon/pinhole.htm
(山内壮介)