アンコール・トム遺跡群3<バプーオン/象のテラス/ピミヤナカス>
11世紀中頃、ウダヤーディチヤバルマン2世によって建立された、第3次アンコール都城の中心寺院。クメール語で「隠し子」という意味を持つこの寺院は、ヒンズ-教と仏教徒の度重なる創造破壊の嵐に巻き込まれて荒廃したといわれています。バイヨンから王宮へ向かう途中にある小さな独立したテラスにあがると正面奥に高さ24mのピラミッド型の本殿があり、その本殿とテラスを結ぶ形で、高さ1mの美しい円柱に支えられた約200mの参道が架けられています。現在、フランス政府の援助により本殿部分の大規模な修復工事が進められている為、残念ながら本殿内の観光は出来ませんが、ここでは本殿を眺めながら空中参道をゆっくり散策して頂きます。
象のテラス (TERRACE OF ELEPHATS)
象のテラス・側面
王宮前広場に面した、高さ3.5-4m、長さ350mのテラスがあり、テラスの壁一面に象の彫刻がほどこされているところから、象のテラスと呼ばれています。テラスの欄干には7つ頭の神蛇ナーガが装飾され、テラス中央部には3つの階段が設けられており、ここはビシュヌ神が乗る神鳥ガルーダの像が刻まれています。このテラスを造ったジャヤヴァルマン7世はかつて、このテラスの中央部に立ち、凱旋する最強のクメール軍団を迎えたり、戦地に赴く軍を閲兵したといわれ、神王思想に基づき偉大なる王が力を発揮した姿が偲ばれます。この中央テラス前の小道を東へ進むと2つある東城門の1つ「勝利の門」に通じます。
ピミヤナカス宮殿 (PHIMEANAKAS)
ピミヤナカス宮殿・東正面
10世紀末―11世紀初にかけて、ラージェンドラヴァルマン2世によって建立されたピラミッド型の中心宮殿「天上の宮殿」を意味するピミヤナカス宮殿は、王宮の中心に位置し、紅土石(ラテライト)を3層に積み上げて築かれています。宇宙支配神が座すと信じられている。須彌山を象徴した宮殿を王宮内に建立しここで王の神格化の儀式が行われたことは、国家を支配するもの、すなわち王は神であるという神王思想を表しています。この思想を国家支配に利用していた為、この宮殿は何代もの王によって保護されたといわれています。ここでは、王宮内の小径を散策しながら、ピミアナカス宮殿の他、男池、女池と呼ばれる2つの沐浴場をご覧頂きます。
作成 : 2007年06月
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