プラサット・クラヴァン ( PRSAT KRAVAN )
921年、ハルシャヴァルマン1世により建立された煉瓦造りの5基の祠堂を持つ平面型の小神殿。この小さな神殿はヴィシュヌ神を祭ったもので、中央祠堂の壁面の煉瓦に直接彫られた、ヴィシュヌ神やヴィシュヌ神の妃ラクシュミー(ヒンズー教の美の女神)の浮き彫りは特に素晴らしいものとなっています。1964年にフランス極東学院によって修復されました。
作成 : 2007年06月
バンテアイ・クデイ ( BANTEAY KDEI )
スラ・スランと道を隔てた反対側(西側)に、バンテアイクデイの東正門があります。ジャヤバルマン7世によって建立されたこの僧院は、ヒンズー教の寺院を仏教寺院に改造したもので混交並存の様式となっています。建設技法の稚拙さと砂岩の中でも特に風化作用に弱い材質のものを使用しているため、回廊や祠堂の屋根は殆ど崩れ落ち、崩壊が進んでいます。
上智大学の国際遺跡調査団がカンボジア人学生の教育研修と調査研究の対象としています。
作成 : 2007年06月
スラ・スラン ( SRAH SRANG )
池の意味で、東西約700m南北300mの静かな聖地。
その昔、この聖池の中心には小祠堂が建立され、王が舟で参詣したと言われています。しかし、ポル・ポト時代に水田に改修するために、小祠堂は破壊され姿を消したままとなっています。
作成 : 2007年06月
バンティアイ・サムレ ( BANTEAY SAMRE )
アンコール・ワットから東へ約19km(車で約30分)のところに位置。クメール語で「サムレ族の砦」を意味するこの寺院は、高さ6mのラテライトの周壁に囲まれ、その外観はまさに砦を彷彿とさせます。中央祠堂や回廊、経蔵にはシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの3大神とラーマヤナ物語が彫刻されており、壁面や柱に残る唐草模様や神蛇ナーガの美しい欄干など風化は進んでいますが優れた彫刻が豊富です。
作成 : 2007年06月
コーケー ( KOR KER )
シェムリアップから北東へ直線距離で約100キロ、僻地にある巨大遺跡群である。
928年、ジャヤバルマン4世は王都をアンコールからコーケーに移した。コーケーには国家寺院としてプラサット・トムが築かれ、また多数の寺院や貯水池が築かれた。しかし、ジャヤバルマン4世が941年に没すると、ラージェンドラバルマン2世の時代(944年)には都はアンコール地方に再び遷都され、コーケーはわずか20年間で放棄されることになった。
コーケーの最大の見所は巨大な(高さ35メートル)7層のピラミッド型遺跡プラサット・トムで、頂上からは360度の大パノラマが広がる。北にはタイ国境のダンレック山脈、南西にはシェムリアップ近郊のクーレン山まで見渡すことができる。コーケー遺跡群には40以上の寺院が残っているが、修復は殆どされておらず手付かずのまま残されている。
メインの遺跡はプラサット・トム、プラサット・リンガ、プラサット・クマウ、プラサット・プラムなど。
プラサット・クマウ
プラサット・トム内
作成 : 2007年06月