ＡＰＥＣ首脳会議控え、ハノイのホテル不足が深刻: あじらん　news -　アジアの旅行情報

2006年06月23日

ＡＰＥＣ首脳会議控え、ハノイのホテル不足が深刻

ベトナムの首都、ハノイでホテル不足が深刻になっている。折からの観光シーズンに加え、このところの投資ブームでビジネス客が急増。アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）の首脳会議を１１月に控えて国際会議の開催も相次いでおり、政府関係者の往来も増えている。５つ星クラスの高級ホテルは常時、満室状態。現地の駐在員の間では「出張者のためのホテル確保がもっとも頭の痛い仕事」といった声も聞かれるほどだ。
　「ＡＰＥＣ首脳会議で訪問する代表団すべての部屋を確保することは容易ではない」。ＡＰＥＣの運営委員長を務めるブ・コアン副首相は２月１５日に開いた記者会見でこう漏らした。

　ハノイには５つ星クラスの高級ホテルが９館あり、合計部屋数はわずかに2420。４つ星クラスまでを含めても3000強の部屋しかない。ＡＰＥＣ首脳会議には20カ国・地域からの政府代表団や報道関係者だけで「１万人以上がハノイに来る」（外務省）とみられている。

　政府はこのほど、ハノイ市内の19のホテルをＡＰＥＣ公式ホテルに指定。首脳会議期間中は観光客を一切宿泊させないよう指示を出した。また、ＡＰＥＣ首脳会議に間に合う計画であれば、ホテル建設の認可を優先的に出す方針も示しているが、有効な対策は打ち出せていない。

　需給逼迫（ひっぱく）を受け、年初から主要ホテルでは相次いで宿泊料金の引き上げに動いている。一部の高級ホテルでは２割近い値上げを実施。それでも軒並み稼働率は90％を超えている状況だ。

　ベトナム観光総局では「主要なホテルは採算の良いビジネス客の予約を優先し、トラベルエージェントなどにほとんど部屋を提供しない例もみられる」という。地元観光会社などの間では「このままではベトナムの観光ブームに水を差す」といった懸念も出ている。

NIKKEI NET
www.nikkei.co.jp/kaigai/column/20060306g1936000_06.html

以下、ベトナムで行なわれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）関連の催し

9月3日-9月14日　ニャチャン　SOM３
9月4日-9月8日　ハノイ　第13回財務大臣会合
10月16日-10月18日　ホイアン　第4回観光大臣会合
11月12日-13日　ハノイ　最終SOM
11月15日-11月16日　ハノイ　第18回閣僚会議
11月18日-11月19日　ハノイ　第14回首脳会議

投稿者 : 2006年06月23日 12:20

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